ゴーレム100

ゴーレム 100 (未来の文学)

ゴーレム 100 (未来の文学)

訳者の すごい 頑張り。
年間ベストに挙げられまくるのは確実だと思うけどなんか古臭いなあ。そういうのを超越してんのか?。原書は80年ということで当時の極北だったのだろう(古びてないが古い?)と思われる。山形浩生が解説で「現代のあらゆるSF読者にとってのあらゆるものたらんとした作品」って言ってるんだけど確かに全体小説ならぬ全体SFのような印象を受けた。しまいにゃジョイスまで担ぎ出してくるし。池上永一が書いたようなお下品バカノワールがいつの間にか人類の終末と再生へとスケールアップ、男性読者はゴーレムの正体を巡って二重のNTRも楽しめるぜ。あと精神世界での知覚表現ということで50ページくらい絵が付いてるんだけどこれがまたダサイw絵がダサイというよりその発想が。ちゃんと意味はあるんだけど80年臭漂いまくり。なんか貶してばっかだけど傑作です。SF観が美しくない(ジョイスパロやる時点でそういうのは気にしてないっぽいけど。)だけで。