虐殺器官

虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

虐殺器官 (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)

最後ワロタw
多くのSFオタはこれを読んで「俺がそのうち書こうとしていた」もしくは「こういうの読みたかった」と思うことだろう。王道の最新型。ベタすぎて逆に文句がいえない傑作。なのだが意匠がすっきりしすぎていて打ちのめされるような凄みはあんまりなかった。考察、検討されていく問題もよく出来た映画のシナリオのように整理が行き届いているのであっさりと読めてしまう。スクラップアンドスクラップな感じでニコライ・イリイチみたいな敵役のオッサンにもっと頑張ってほしかったな。