こうですか?

俺はセンチュリーのスウィートに部屋を取り、残った事務的な作業を部下に任せホテルへ向かった。約束の時間より30分ほど遅れて部屋に入る。ユイはすでにバスローブ姿だった。先にシャワーをすませていたらしい。気だるげにソファにもたれ、長い黒髪は艶やかに濡れていた。「お疲れ様です。」ユイのこの台詞の方が残してきた仕事よりも事務的に聞こえた。俺はだまってバスルームに入った。風呂から上がるとソファには一枚のバスローブがかけてあった。さっきまでユイが着ていたものだろう。ベットルームのドアが半開きになっていて間接照明の柔らかなオレンジが漏れている。 その先のベッドの上には何かを隠すようにシーツにくるまっているユイがいた。露出している肩から胸元のラインは赤みを帯びたライトの下でも白さを失うことが無く、俺の罪の意識を忘れさせるのに充分な色気を持っていた。不実な倒錯した心理が快楽を高めることもあるのだろう、ユイと俺はお互いの身体を溶かしあい、俺は気が付くと疲れ果てて寝ていた。目覚めると窓の外は白んでいた。 「帰ります。」 ベッドの脇のサイドテーブルにはユイの走り書きだけがあった。

ごめんなさい。再発防止に努めます。正直どうでもよかったんで今までスルーしてました。モヤモヤしてるっちゃしてるけどそれはファナティックな妄想に対してであって別に恐慌するような問題でもないというかセクハラパワハラから野心の対価へと跳躍するにはまだ足りないものがあるような気がしてさ、スポンサー様が声優に関係を迫る構図の方が分かりやすくていいのだが、いやよくないけど正直16無職がまっつんごときに抱かれてもねえ。枕の階級とかねえのかよ。最初はここ次はここ、ここと関係持てば安泰とか。まあ業界内で常態化してて穴兄弟棒姉妹が同じ現場に跋扈してるなんてことはまずありえないわけで。つか栄誉栄華ギャランティが対価としてリアリティ不足でしょ。さらに声優たちの性的魅力も。もちろん俺はアリだが。もしデビュー前の20の子にちらつかせてあしらうにしても人気声優になれるかどうかも分からないし主役抜擢なんてことがあっても体売ってまでそのポジション行きたいか?いまなら某なり某なり某なりみたいになりたいと思ってる20の子がさ、みんなそんな頭がパーなわけないじゃん?超売れっ子が確実ならまあそれもありかと思うけど。不可能でしょ?枕問題と松田問題は無縁だろう。健全なキャスティングというのが具体的にどういう手続きで決まるかすら俺は知らないさ。フン。アニメに声を当てている行為に重きを置く人にとっては居心地悪いね。CDラジオ雑誌とかほとんど触れないしなー。そしてこの1週間で聞こえてくる声は今までと何も変わることはなかった。清濁を超えて美しかった。